海外ではフリーランスは主流な働き方となっており、アメリカでは3人に1人がフリーランスとして働いています。国内では会社に所属して働く形がまだまだ一般的ですが、最近では10人に1人がフリーランスとして働いており、その数は1,000万人を超えてきています。ここ数年の間でフリーランスに転向する人が増加した理由は一体何なのでしょうか？　　また、フリーランスが増えることで企業側の採用や、働く側の市場にはどのような影響が出てくるのでしょう？

■フリーランスが人気の理由は？

働き方の見直しが推進されている昨今、コワーキングスペースの増加やクラウドソーシングサービスの普及などにより、フリーランスとして働く環境も少しずつ整ってきています。そのため、条件交渉や仕事の選択の幅が広がり、フリーランス・デビューが容易となり選択の自由度が増したことが人気の理由の一つではないでしょうか。
ではフリーランスの魅力ですが、主に以下の4点が挙げられます。

・仕事内容の選択肢増加
・勤務時間の柔軟性
・収入アップのチャンス
・人脈が広がる

さまざまな顧客の仕事を受けることができる、時間の融通が利きやすいことが関心を集めているポイントでしょう。一般的な企業勤めの昇給率は他国と比べるとまだ高いとは言えないため、思うように昇給することができない正社員も少なくありません。安定はしているけれども、将来的な給与面で伸び悩むこともあるでしょう。フリーランスだと努力次第で収入を増やせる可能性が大いにあるので、労働に対するモチベ―ションの維持にも繋がりますね。

■今後の動向はどうなるのか？

フリーランスが増加していくことで、「エンジニアが飽和状態になってしまうのでは」と思う方もいるでしょう。ただ、仕事を受ける機会が減ってしまうのではないかというと決してそうではありません。
フリーランスとしての働き方は社会的に認知されており、今後もフリーランス人口は伸び続けると予想されます。
フリーランスの定着化が進んでいる海外のように、国内でもメジャーな働き方となる可能性もあるかもしれません。
企業側も優れたエンジニアの募集やコスト削減を目的としており、フリーランスの人口数増加に比例してクラウドソーシングサービスの事業拡大も見込まれます。
海外ではより大きい市場も存在しているので、外資系の企業や、翻訳にWeb制作などで活躍できる機会も増えていくでしょう。

■まとめ

フリーランスで働く場合、業務に関する責任は全て自分にかかるというプレッシャーもあります。その反面、実績と能力が伴っていれば仕事を選り好みできる、金額面や業務内容などの条件交渉も企業と対等に行えるため、会社勤めに満足していない人や働き方を変えたい人の注目を集めているのも事実です。
フリーランスとして活動するとさまざまな業界の人と繋がる機会も増え、人脈も広がります。積極的に話を聞いていくことで、仕事だけでなく人として得るものも多いのではないでしょうか？
少しでも興味がある場合は、クラウドソーシングサービスを利用してエージェントに相談をしてみたり、既にフリーランスとして働いている方の話を聞いて参考にするなど、早めに動き出して将来プランを計画してみてはいかがでしょうか。