華やかなイメージのあるフリーランスですが、イメージ通りの条件で働けるのかということや実際の年収は気になるところですよね。
エンジニアとしてどのように働いていきたいかは人それぞれ違いますが、年収アップを目標として今まで以上に活躍していくにはどのようにすればいいのか？ 本稿を通してチェックしましょう。

■フリーランスエンジニアの年収

業務委託という形をとるエンジニアの年収はスキルや業種によって個人差があるため、具体的に「〇歳はこのくらいの収入になるだろう」と一概には言えません。
ただ、言うまでもなく優れた技術がある場合は高収入を得られる可能性がありますし、経験年数が長くても技術が伴わない場合は収入は上がらない、もしくはあまり高くない可能性もあります。

某転職支援メディアが出す統計によれば、20代のエンジニアでは年収が300～400万程度と言われておりますが、エンジニアの世界では実績が重要視されるため、学生時代から周到に準備してきた方や技術レベルが高くパフォーマンスが素晴らしい方は、年齢にかかわらず収入が高くなる場合もあります。エンジニア経験が浅い場合は、一般的な会社員と同等の年収からのスタートになることがほとんどです。まずは経験を積んでいくことが重要になるため、「勉強させてもらえている」という気持ちを持って前向きに取り組んでいくと、自身のスキルアップに繋がるでしょう。

30代のエンジニアでは、ある程度経験を積んできているので即戦力として期待されることが多いです。500万、600万と収入アップを見込める年代ですね。技術力だけでなく、チームを牽引するリーダーとして動くだけでなく、コミュニケーション能力も磨いていると顧客より高い評価をしてもらえるでしょう。

さらに40代以上になれば経験年数も10年を越えているため、エンジニアとしてだけでなくフリーランスとしての経験も安定してくる頃でしょう。
携わるプロジェクトでもリーダーやマネージャーとしてのポジション、顧客との打合せ対応をしてもらうなどの役割を担うこともあります。重要なポジションに就く場合、最高年収で1000万以上、平均年収でも800万程度が一般的な相場とされています。

ざっとご説明しましたが、上記にある年代別の年収についてはあくまで目安程度として捉えておきましょう。

実力主義な世界ではありますが、せっかくフリーランスエンジニアになったのであれば収入やキャリアともに成功したいですよね。「年収を上げていきたい」という思いを叶えるために技術以外の力も磨いていきましょう。

■「年収アップしたい」を叶えるために必要なポイント

先ほど技術以外の力も……とお伝えしましたが、「技術以外の力」とはどのような力でしょうか？ フリーランスエンジニアとして稼ぎ、活躍していくために気をつけるべきポイントをお話しします。

・コミュニケーション能力
　長期で参画している場合は別ですが、フリーランスとして活動していると、プロジェクト毎で初対面の人物と顔を合わせるケースがほとんどです。チームで動いていくものが多いため、自分自身の意見をしっかりと言えるコミュニケーション能力(情報発信力)が必要になってきます。

・積極性、挑戦力
フリーランスに限った話ではありませんが、指示待ちではなくアイディアの提案や自ら動いていく力が重要です。言われたことだけ行うのではなく、携わっている案件に対して疑問に思ったことの主張や改善するべき箇所の提案など、与えられた仕事以外へ自発的に向き合えば周囲に自身の真剣さが伝わりやすくなります。

・売上を意識している
　数字を意識していることはただのプロジェクトメンバーとしてではなく、経営者としての視点をもってプロジェクトを考えているということになります。
　目先のことだけでなく、全体を見ることができる力は大きな強みと言えるでしょう。

・案件の商流を浅くする
　案件の紹介を受けるときに気をつける点ですが、お客さんと自分の間に入る企業が多ければ多いほど仲介料が発生するため、金額が下がってしまいます。
　できるだけ浅い商流で仕事を受けるようにしていくことも年収を上げるポイントですので、案件の選定時にチェックしていきましょう。

会話が苦手だと感じる人もいるかもしれませんが、コミュニケーションが増えると人脈や情報量が増えていったり、任せてもらう仕事の幅が広がるきっかけになります。
良くも悪くも自分の頑張り次第なので、上記のポイントを押さえて結果に繋げていきましょう。

■まとめ
会社員は社内の規定に基づいて給与査定をされますが、フリーランスエンジニアの場合は、自身で計画的に年収アップをしていくことができます。技術はもちろん、コミュニケーション能力など社会人基礎力も磨いて、エンジニアとしての価値を上げていきましょう。