「リモートワーク」「テレワーク」「在宅ワーク」というように、会社に出勤する以外の働き方も普及してきています。
特に今は社会的にも導入せざるを得ない状態でもあり、耳にすることも増えてきたのではないでしょうか。今回はそれぞれの働き方について説明していきます。
 

■リモートワーク、テレワーク、在宅ワークは何が違う？

 

「リモートワーク」「テレワーク」「在宅ワーク」という呼称はそれぞれ何が違うかご存知でしょうか？大枠で言えば大きな違いはありませんが、言葉の意味も含めて以下で解説していきましょう。

 

・リモートワーク

「リモート（遠隔）」と「ワーク（仕事）」という言葉が語源で、企業に出勤するのではなく、遠い場所から遠隔で仕事をするという意味合いになります。

リモートワークはどの程度遠隔かという違いで、下記のように4つに分けられます。

①ハイブリッド・リモートワーク
正規雇用で週の何日かはメインオフィス勤務、それ以外は遠隔での勤務形態。
②フルタイム・リモートワーク
企業に正規雇用されている状態で、かつ全労働日において遠隔で業務遂行する。
③リモート・アウトソース
遠隔にて業務を進めますが、正規雇用者ではない外部契約の状態。
④テンポラリー・リモートワーク
オンラインミーティングなどの短時間の業務を遠隔で行う。

リモートワークも期間や形態はさまざまで、育児や介護の対応が必要な人や働く場所を選ばないので遠方での作業が可能などライフスタイルに合わせて柔軟な選択ができることが、昨今、リモートワークを希望する方が増えた理由だといえるでしょう。

 

・テレワーク
「テレ（遠く）」と「ワーク（仕事）」。

ICTと呼ばれる情報通信技術を活用し、時間や場所にとらわれることなく、柔軟に働ける方法を指します。
リモートワークとほぼ同じ意味合いですが、テレワークが古い呼び方で、リモートワークが最近できた呼び方です。
意味がほぼ同じなのになぜ分かれているのかというと、国の法律の補助金制度の中に「時間外労働等改善助成金（テレワークコース）」という制度があるのが、呼称を統一しない理由といわれています。

 

・在宅ワーク
読んで字のごとく自宅で作業する働き方です。
在宅ワークは「在宅勤務」と言葉が似ていますが、企業に直接雇用されているかどうかで違います。在宅勤務はあくまで企業に直接雇用されている人に対して使われる言葉で、
在宅ワークは特定の企業や団体などに所属していない人向けの言葉です。パソコンやタブレットなどの情報通信機器を駆使し、主に自宅で働くところは在宅勤務と似ています。

 

どれも共通しているのは「会社以外の場所で勤務する」ということですね。
IT業界ではリモートワークという言葉を使われることが多いです。オンライン上で完結することができる仕事内容もあるので、個人でスケジュール管理をしてリモートワークを取り入れているフリーランスの方も増えてきています。

 

■実際に行うときに気を付けるべきこと

テレワークやリモートワークを行うとき、注意するべき点が2つほどあります。

1つは、関係者とコミュニケーションを取るためにビジネスチャットを使用する機会が多くなるので、すれ違いが発生したり、直接会話することが少ないため、相手との関係性の構築で時間を要してしまう可能性があります。

慣れている人は問題無いですが、初めて関わる仕事の場合は戸惑う人もいるかもしれません。顔が見えない相手とのやり取りになるので、早い返信を心掛けたり気遣いも必要です。

2つ目は、セキュリティ事故を起こさないことです。

仕事によっては、機密情報や重要な内容を取り扱っている人もいるでしょう。カフェやコワーキングスペースを利用する場合は周囲にも注意を払って、セキュリティ面の強化、情報漏洩を起こさないよう規律に準じた行動が求められます。
最後に、時間の使い方・スケジュール管理です。リモートワークをする場合は完全に個人の行動設計がベースになるので、時間に余裕を持ったスケジュール設定をしましょう。「納期が間に合わなかった」「仕事が重なりすぎてしまった」ということが無いように、業務態度が見られているわけではない以上、しっかりと成果を出すことは大切にするべきといえるでしょう。

 

 

■まとめ

いかがでしょうか。テレワーク、リモートワークは、企業側にもコスト削減や働き方の選択肢が増える事ことで、新卒や中途の採用に繋がるなどのメリットがあり、今後導入していく企業も増加していくと考えられています。時間や場所を選ばない働き方は、働き手にとっても通勤時間の削減など時間の有効活用や、副業でいくつか仕事を担うことができるなどメリットが多いでしょう。
出社が当たり前だったころから、働き方は幅広く変化してきています。
遠隔で業務を行うことのメリットや作業の違いを理解して、自分に合った選択をしていきましょう。